今回はじゅん菜池緑地の1月初旬編です。
当日はおおむね晴れ模様でしたが、場所場所で日が陰ったり、条件的には様々でした。
そして、昨シーズンの同時期と比べ、かなり鳥類相の傾向が変わってきていました。
撮影は EOS 1D MarkⅢ + Sigma APO 150-500 F4.5-6.3 DG OS HSM 使用で手持ちの撮影です。
ヒドリガモ君です。
昨シーズンの同時期に比べ、約2.5倍の個体数とかなり多くなり、ここででは最多の種となっています。
岩場に佇む、ヒドリガモ君の♀です。
オナガガモ君です。
こちらはヒドリガモ君とは反対に昨シーズンの同時期に比べ、約半分に減少しました。
同じくオナガガモ君の♀です。
全体的に眠そうな個体が多くいるような感じがしました。
多くのヒドリガモ君の中に、1羽だけアメリカヒドリ君との交雑種がいました。
キンクロハジロ君です。
4羽しか見当たらず、昨シーズンの同時期から比べると単純に約20分の1と少数派になってしまいました。
いつもいるアヒル君です。
白アヒル君とアオクビアヒル君もいるのですが、草陰に隠れていてなかなか撮影できませんでした。
カワウ君です。
そして、お休みマガモ君のペアがいます。
今回は2羽でしたが、ここではそれほど個体数も多くなく、例年通りかと言う感じです。
コゲラ君です。
ここでは多くの個体数がいますが、なかなか撮影できるところに出て来てくれません。
アカハラ君がいました。
何かが間に挟まってしまったような写り方になってしまいました。
追記asitano_kaze さんから頂いたコメントの中に「ずいぶん頭が黒い」と言う事から、はっとしました。
はなからアカハラ君以外には全く考えていなかったのですが、まさか
アカコッコ君の可能性もあり得るのではと思われました。
①アイリングが明瞭
②頭が黒い
③くちばし→黄色いはずですが、この個体はどちらかと言うとアカハラ君のくちばしの色合いです。
ただ、幼鳥からの移行時期であるとすれば、考えられない訳でもありません。
以上の事から、再度まさかと思いますが、更に様々な画像を参照して、調べて行きたいと思います。
現在、アカハラ君でこれほど頭の黒い個体の画像は見付かっていない状況です。
更に追記MGさんより、
オオアカハラ君ではとのご指摘も頂いております。
オオアカハラ君という亜種がいる事を実は今まで知りませんでした。
確かに大変によく似ています。
ただ、小翼羽から初列雨覆、初列風切の特徴がアカコッコ君に近い事と胸の模様の色合い・比率もアカコッコ君に近い様に感じられます。
ただ、くちばしは確かにオオアカハラ君の特徴です。
そして、頭の色合いはオオアカハラ君とアカコッコ君の中間のようにも見えます。
となると、時間のあるときに特徴を全て洗い出して、再検討をしたいと思います。
どちらにしても初めて会う種類ですし、どこにでもいると言うわけでもありませんから、知らずのうちに撮っていて、気が付いていなかったと言う典型的なケースだったように思います。
改めて、ご指摘を頂きました、asitano_kaze さん、MGさんに深く感謝御礼をする次第です。
「要検討事項」として後日、画像掲示板にて、いつもの如くで主観的考察となりますが、両種の可能性を視野に入れて、どちらなのか、その比較検討をしたいと思っています。
アトリ君ですが、少し遠すぎました。
お休みホシハジロ君です。
今回はこの♂の個体が1羽しか見当たりませんでした。
例年個体数は多くはなく、少なくとも数羽はいるのですが・・・。
トモエガモ君です。
♀の個体ですが、昨シーズンは♂の個体が1羽滞在しました。
今シーズンは♀の個体が滞在していました。
そして、ユリカモメ君です。
昨シーズンの同時期から比べると、数の上だけで約66分の1と大変に減少しました。
掲載する写真は以上ですが、鳥類相にかなりの変化が見られた様に思いました。
以下は「
主観的な考察」と言う事になり、全く違うかも知れませんが、考えられる事を列記しておきたいと思います。
①ユリカモメ君の激減・・・簡単に考えて人間の行動が変わった事に起因すると思われる。
②オナガガモ君の激減・・・これも同上
③ヒドリガモ君の激増・・・以前この池の水質が悪化しているのではと聞いた事があり、もしそうだとすると、それが要因で水草類にも大きな影響を及ぼしたと考えられます。
そこから、ヒドリガモ君の好む水草類が多く繁茂したと言う事ではないかと思われますが、実際に見たわけではないですから、単なる推測です。
④キンクロハジロ君、ホシハジロ君の激減・・・上の水質悪化ではのお話から底生生物相にもかなりの影響が出ている可能性があります。
そこから、潜水系のカモ類が好む生物が少なくなったと言う事も考えられそうです。
⑤ハシビロガモ君・・・例年通りの個体数ですが、先の水質悪化、または水草の繁茂などの推測が当たっていたと仮定して、それがプランクトンとどう関連するのか、どうもつじつまが合わないような感じもしてきます。
以上のような事から、池の水質、水草類、プランクトン類、底生生物類など全てを総合しますとつじつまの合わない所も出てくるように感じられますが、おおむね何となくは上の通りなのではないかと考えられますが、これらの事に関しても客観的な資料がないか探していきたいと思います。
人間の行動だけの要因であれば、特に問題はないかと思いますが、自然環境の変化に関してであれば、大変に問題ですので、この場所が素晴らしい場所であるだけに十分に気に掛けていきたいと思います。
いつもの如くですが、フィールドノートです。
クリック、拡大してご覧ください。
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- 2009/04/01(水) 11:36:53|
- 野鳥
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| コメント:10
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井頭公園 (2月上旬編・その2)>>
じゅん菜池緑地 のカモたち、良いですね。
・アメリカヒドリとの交雑種、良い画像ですね。
・トモエガモの雌がいましたか。
鳥類園にも、2006.2.18に1羽いました。
調査で1羽1羽数を数えていて見つけました。
今年は来ていませんでした。カモ、特に雌は人気がないのか1羽1羽丁寧に見る方は少ないようです。
- 2009/04/01(水) 12:12:49 |
- URL |
- hitakijo #mQop/nM.
- [ 編集]
ヒドリガモ、ここでは多いですね。
よしの88さんの撮られるヒドリちゃんが大好きです。網目模様がとても美しいですから。
オナガガモも美しいですねぇ。
アメリカヒドリの交雑種、いかにもそんな感じの色合いですね。
キンクロハジロ、どうしたんでしょうね。
アカハラ、頭がずいぶん黒いですね。
トモエガモのメス、去年来た個体でしょうか。
ユリカモメも少ないですね。
ここは去年までは餌をあげる人がとても多く見られました。
今年は立て札が立って、餌をあげない人が増えたと思います。
そこらへんも鳥の大きな影響を及ぼしていると考えられるのではないでしょうか。
- 2009/04/01(水) 18:43:42 |
- URL |
- asitano_kaze #QfVI8dBA
- [ 編集]
こんばんは、いつもありがとうございます。
また、いつもながらにお言葉も大変に恐縮です。
この場所は昨々シーズンから行くようになりました。
冬の時期、また夏の昆虫類の時期に必ず行くようにしています。
ただ、今回はかなりそれぞれの個体数における、鳥類相の変化が見られました。
アメリカヒドリ君との交雑種ですが、多くのヒドリガモ君の中に必ず1羽はいるようです。
これは水元公園の傾向ともかなり似通っており、また個体数的にも近いと言う感じがします。
環境的には全く違うように見えるのですが、ヒドリガモ君にとっては水元公園とかなり近い環境であるのかも知れません。
トモエガモ君、昨シーズンは♂の個体(未確認ですが、♂、♀ペアでいたと言う情報も)がいましたが、今回は♀の個体が1羽で来ていました。
最近は大雑把ですが、個体数も記録するようになりましたので、出来る限り、♂♀問わずに1羽1羽確認するようにしています。
遠目にはコガモ君かと言う感じでしたが、良く見たら、トモエガモ君でした。
ここではうちの知っている限りでは必ず毎年1羽は来ている様です。
鳥類園にも来ていた事は記憶に新しい事ですが、もう3年も前の事なんですね。
本当に時間の過ぎるのが早く感じます。
- 2009/04/01(水) 21:33:01 |
- URL |
- よしの88 #a0J2.lfM
- [ 編集]
こんばんは、いつもありがとうございます。
また、いつもながらにお言葉も大変に恐縮です。
ヒドリガモ君、ここでは本当に個体数が多くなりました。
どのようにヒドリガモ君の好む環境になってきているのか、またそれが自然環境的に良い事なのか、悪い事なのかは今のところ知るよしもありませんが、どちらにしても大変に賑やかになったと思います。
ヒドリガモ君の撮影はこの澄んだ眼が「命」と考えていますが、最近は眼だけでなく、全般的にそれ以外の場所もと考え、絞り開放で撮る事は殆どなくなったように思います。
それだけにピントの合う部分が少しは増えているのかという感じもしています。
オナガガモ君、昨シーズンまでは主力の1種でしたが、ヒドリガモ君に押され気味でしょうか、ずいぶんと目立たなくなってしまいました。
こちらの撮影時もやはり前に書いた通りと言う所です。
やはり、この独特な模様も際立たせて撮ってあげたいものです。
アメリカヒドリ君との交雑種、確かにおっしゃる通りですね。
ここでも毎年必ず1羽来ているようですが、うちの行く所では、多くのヒドリガモ君の中に1羽と言う傾向が強く、考えてみると不思議な事だとも感じます。
キンクロハジロ君、そうですね、個体数の激減には何かの理由があるかと思われますが、目に見えない部分である事が多いですから、難しいところです。
やはり、オナガガモ君と同じく、昨シーズンまでは主力の1種だったのですが、こちらも残念と言えば残念な事です。
アカハラ君、おっしゃる様に頭が随分と黒いです。
ほぼ真冬の季節ですから、季節的にも不思議です。
そこではっとしました。
はなから、アカハラ君としか考えていなかったのですが、真冬の時期でこの頭の黒さ、そして、明瞭なアイリングなど、まさかとは思いますが、アカコッコ君の可能性も視野に入れて、更に調べたいと思います。
アカコッコ君でないとしてもそれはそれで良いのですが、やはり思い込みは恐ろしいもので、全く気が付いていなかった事でした。
「何か違和感がある」、これがいつも基本として気をつけている事なのですが、全く忘れていました。
この事に関しては結果がどうであれ、何か違う事に気が付かれた事に関して、御礼申し上げます。
トモエガモ君、うちは昨シーズン、♂しか確認していないのですが、♀も来ていたという情報もありましたね。
そうなると、昨シーズンに来ていた♀である可能性も高そうですね。
今の季節ではもう北へと旅立っているでしょうから、また来シーズンに来てくれる事を期待したいと思います。
ユリカモメ君、大変に少なくなりました。
確かにおっしゃる通りですね。
主観的考察の中の「人間の行動」とはそのことなのですが、それが大きな理由の一つと考えられるとうちも思っています。
立て看板はそれほどしつこく置いてあるわけでもない(気が付いた限りでは1枚だけでしたが)ですが、さすがに世の中の風潮でもあるかのようです。
どちらが良いのかはわからないですが、人間を利用する鳥類にとっては、大変な影響を及ぼしている事は間違いない事ですね。
再度、アカハラ君?も含めて、色々とありがとうございます。
- 2009/04/01(水) 22:01:01 |
- URL |
- よしの88 #a0J2.lfM
- [ 編集]
アカハラ君?ですが、亜種オオアカハラではないでしょうか。
私は未見なので、詳しく調べておりませんが、クチバシの感じからはアカコッコよりもオオアカハラのほうが近い感じがします。
- 2009/04/02(木) 10:02:47 |
- URL |
- MG #4Uul2xRw
- [ 編集]
こんにちは!
年度末のドタバタも、まもなく落ち着きそうです^^;
今まであまり気にしないで拝見してたのですが、手持ち撮影されてるんですね!
手振れ補正付きのレンズとはいえ、解像感が素晴らしいです!
デジイチ購入して間もないのですが、いまのレンズではつまらなく、
うちの相方共々、レンズの勉強中です^^;
手振れ補正付きで何mmまで手持ちできるか悩んでました^^;
- 2009/04/02(木) 15:36:32 |
- URL |
- りもふ #-
- [ 編集]
こんばんは、いつもありがとうございます。
また、アカハラ君?の個体ですが、オオアカハラ君ではとの事、確かに大変によく似ていますし、そのものの如くのようでもありますね。
実はオオアカハラ君と言う亜種がいるのを今まで全く知りませんでした。
今回初めて知ったあんばいですが、おっしゃる通りでくちばしはそのものと言う感じですね。
ただ、「更に追記」にも書いてあるのですが、小翼羽から初列雨覆、初列風切の色合い、感じと胸の色合い、その比率などを考えますと少し違和感があるような感じがしないでもないと言った感じでした。
この個体は「要検討事項」と言う事で、時間のあるときに両種の特徴を洗い出し、再度検討をしたいと思います。
いつも色々とありがとうございます。
- 2009/04/02(木) 20:48:06 |
- URL |
- よしの88 #a0J2.lfM
- [ 編集]
こんばんは、いつもありがとうございます。
また、お言葉も大変に恐縮です。
年度末のお忙しさももうそろそろと言う所のようですね。
うちは3月中旬にはある程度落ち着きましたので、あとは4月の第2週に決算で忙しくなるくらいです。
さて、レンズに関してですが、うちの場合は800mm以外は全て手持ちでの撮影としています。
ただ、どこまでが手持ちで可能か、不可能かと言う事になりますといわゆる個人差もありますし、色々な考え方もあって、一概には言えないところがあります。
うちの場合はこのクラスの500mmでしたら、手持ちで十分と思っていますが、中には三脚必須とおっしゃる方も勿論おられます。
そして、手ぶれ補正ですが、これは最近でこの500mmの前は80-400mmの手ぶれ補正付き、そのまた前は50-500mmで手ぶれ補正なしで全て手持ちで撮影していました。
実際の所、手持ちで十分と思われるのは、500mmのこのクラスのレンズくらいまでではないかと思っています。
単焦点のF4,F2.8のレンズになりますととても重くて、これは無理と言う事になりそうです。
そう言えば、一眼の方とデジスコと両方使われているんでしたね。
データを拝見しましたら、55-250mmとなっていましたので、デジスコを使われているのであれば、250mmはかなり物足りないのかなと言う感じもします。
三脚を使うのであれば、大型のレンズも望めるかと思いますが、手持ちでやられると言う事でしたら、このクラスが限界ではないかと思います。
レンズもなかなか難しいもので、これも考え出したら、キリがないと言ったものであるかと思います。
素晴らしいレンズを選ばれます事、期待しております。
蛇足ですが、いつもお世話になっております、MGさんの使われている、500mm F4.5ですが、このクラスになると手持ちで撮影するとなるとかなり厳しいのではないかと思います。
- 2009/04/02(木) 21:14:17 |
- URL |
- よしの88 #a0J2.lfM
- [ 編集]
いつも見ているじゅんさい池の鳥たちが
まったく違うように思える、
いつもながら素晴らしい写真ですね。
私が見ている限りでは
2月に入ってからはキンクロハジロの数も増えたように思います。
ただユリカモメは、シーズン初めに十数羽見ただけで
今シーズンはほとんど見られませんでした。
カワウに関しては、4,5羽見かけることもあり
ここでも増えてきたようです。
ここではアトリやアカハラ(オオアカハラ)は見たことがありませんでした。
どこを見ているのでしょうかねぇ(笑)
我が家においでいただいたような
そんなうれしい気持ちで拝見しました。
- 2009/04/03(金) 22:27:12 |
- URL |
- xiao #rDKnVBoQ
- [ 編集]
こんばんは、いつもありがとうございます。
また、お言葉もいつもながら、大変に恐縮です。
いつもご覧になっている、ここの鳥類が少しでもいつもと違った様に見えるのであれば、それは大変に嬉しい事でもあります。
うちの場合、ここには年に何回かと言うところですから、そのデータ比較も限りがありますし、なかなか難しいところでもあります。
うちが行った時のみでの比較ではありますが、そこから何かが見えて来ればと思っております。
キンクロハジロ君、昨シーズンは少なくともオナガガモ君と並んで主力の種類であったと思いますが、今回かなり個体数が少なく、驚きました。
2月に入って増え始めたと言う事で、うちの見たのは一時的でたまたまだったと言う事であれば、一安心でもあります。
ユリカモメ君、やはり個体数はかなり減っているようですね。
今シーズンの始めに10数羽と言う事は、うちが見た個体数ともほぼ変わらない数ではないかと思います。
やはり、ユリカモメ君に関しては当たっているようですね。
カワウ君、うちの行ったときは2羽でしたが、多いときもあるんですね。
川も近い場所に位置するだけに行き来している可能性は高いのではないかと考えられますね。
アトリ君、オオアカハラ君(今のところ?ですが)はたまたまうちが行った時にいたと言う事ではないかと思います。
どちらも一般的には同じ場所にシーズン中は滞在するかと思いますが、周辺の環境から見ても、ここだけにいるわけではないかと思われますから、いない時の方が多いのかも知れません。
今回はたまたま偶然、運が良かったという事になるのかと思います。
この場所には今シーズン、まだ何回か行くかと思います。
昆虫類、植物類も大変に期待できる環境である場所であると思っていますので、何度かは行く機会を持ちたいと思っています。
- 2009/04/04(土) 21:54:13 |
- URL |
- よしの88 #a0J2.lfM
- [ 編集]